短期・中期の金利

2015年4月の住宅ローン金利は、金融機関によって対応がわかれました。各社の傾向を総括すると短期・中期の金利は概ね据え置かれ、長期金利については若干上昇しました。2015年3月も住宅ローン金利のベンチマークとなる10年物国債の金利が乱高下しており、先月に引き続き住宅ローンも不安定な動きが続いています。今後金利がどのような推移になるか予測は極めて困難ですが、以前のように低位安定を期待するのではなく、急上昇するリスクについても十分に考慮する必要があります。これから住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討している方は、変動金利・短期固定だけではなく、金利が大幅に上昇する前に中期及び長期固定型の住宅ローンも視野に入れたほうが良いでしょう。

 

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.54%~2.25%(前月比+0.07%)また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.31%~2.12%(前月比+0.11%)と全体的に金利があがりましたが、長期固定金利では、かなり低めの金利です。次に評価の高い住信SBIネット銀行は、人気の高い住宅ローンの中で唯一、短期及び中期の住宅ローン金利を引き下げました。また長期金利についても据え置いたため相対的に他の住宅ローンと比較すると優位性が増しています。変動金利の低さが特徴のソニー銀行は、月中に翌月の住宅ローン金利を公表する事から、対応が異なりが、総じて小幅な調整に留まっています。メガバンクの指標となる三菱東京UFJ銀行は、最も人気の高い中長期の住宅ローン金利をわずかながら引き上げています。次に人気の高い三井住友銀行は三菱東京UFJ銀行の動きに追従して住宅ローンを引き上げており、ほぼ同じ対応になりました。

 

日銀の定例会見を見ると、物価下落の兆候が見える場合は躊躇なく緩和する事を明言しています。実際に物価上昇率は低下傾向にあり、ほぼ0%の上昇となっている事から、2015年4月に追加緩和が行われるかどうかにマーケットが注目しています。その結果がどうなるかは住宅ローン金利にも大きな影響を与えるでしょう。いずれにせよ今後住宅ローンの借り入れ・借り換えを検討している方は、長期金利の動向には細心の注意を払いましょう。

 

また、引き続き米国では金融緩和終了をいつにするかの議論が活発に行われており、最短で6月、遅くとも9月頃には金利の引き上げが行われる可能性が高まっています。今でこそ圧倒的な円安環境下にある日本ですが、この状況が反転する日がいつか必ず訪れます。それがどんな波であろうと乗り越えられるよう、住宅ローンを検討している方は、しっかりと比較・検討を行い、良い商品を選ぶと良いでしょう。住宅は人生を左右する大きな買い物です。実際にマンションや一戸建てを購入する際はもちろん、借り換えを検討する場合も、しっかりと各社の住宅ローンを比較、検討した上で、自分のライフプランに合った最適な住宅ローンを選びましょう。