短期金利

2015年1月の住宅ローン金利は、金融緩和政策により日本の国債の長期金利が再び低下し、さらに下落しました。長期金利は過去に例を見ない水準まで下がっています。一方で短期金利に関してはほとんど変わっておらず、変動金利含め、短期金利の低下は現在の水準が限界でしょう。住宅ローンをこれから検討する人にとって、金利の低下は嬉しいニュースですが、現在の状況は明らかに異常です。通常景気が良くなれば金利が上がるのが経済の原則ですが、現在は日銀が大量に国債を買う事で金利を抑ています。これは異常であり、長く継続できないのは明白で将来必ず反動が起こるでしょう。そのリスクを考えると一概に短期や変動金利が良いとは言い切れません。将来に備えるという意味で金利がどちらに転んでも一定のメリットを享受できる10年以上の中長期の金利で借り入れるのが賢い住宅ローンの選び方と言えるでしょう。

 

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.47%~2.12%(前月比-0.09%)また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.2%~2.02%(前月比-0.09%)と今月も金利は引き下がりました。昨年も下がり続けた金利が今月も下がり、20年以上の長期固定金利で1.5%を切るという過去に類をみない驚異的な低金利となりました。ちなみに10年前と比べると、1.7%も金利が下がっております。

 

次に評価の高い住信SBIネット銀行は、短期の住宅ローン金利を据え置く一方で中長期の住宅ローン金利を引き下げ、10年物の金利も0.9%と遂に1%を割り込んでいます。変動金利の低さが特徴のソニー銀行は、住宅ローン金利を概ね引き下げました。メガバンクの指標となる三菱東京UFJ銀行は、変動金利に加え、短期金利に関しては据え置き、中長期の住宅ローン金利は0.1%程度引き下げました。次に人気の高い三井住友銀行は三菱東京UFJ銀行の動きに追従して住宅ローンを引き下げており、金利水準はほぼ同等です。今月の銀行系の住宅ローンは、中長期を下げ、短期は据え置きか若干下げた印象ですが、これは銀行側も短期や変動金利の将来起こるの反動を避けたといえると言えるかもしれません。

 

12月の日銀の会見では、しばらく景気動向を見守り、物価下落の兆候が見える場合は再度緩和する姿勢を継続することを明言していました。新たな金融緩和が行われるかどうかはわかりませんが、今後住宅ローンの借り入れ・借り換えを検討している方は、長期金利の動向には細心の注意を払いましょう。

 

米国ではで金融緩和終了をいつにするかの議論が活発に行われています。これは米国に限ったことではなく、日本にもいずれ必ず量的緩和を終了しなければいけない時が来ます。その時は間違いなく金利が上がります。米国の量的緩和はスタートから終了まで約7年でした。日本はこれまでも何度か金融緩和が行われていましたが、異次元と言われる今回の金融緩和は2013年から。つまり現在で2年目です。これがいつ終わるのかはわかりませんが、その目途が見えた段階で住宅ローンを中長期で固定する事がなにより重要でしょう。その時が来る前に変動金利で借りている方は、固定に切り替えることをおすすめします。

 

住宅は人生を左右する大きな買い物です。実際に住宅を購入する際は、しっかりと各社の住宅ローンを比較、検討した上で、自分のライフプランに合った最適な住宅ローンを選びましょう。