過去最低水準

2014年11月の住宅ローン金利は、日本の長期債が再度、過去最低水準まで下落した事を受け、中長期債を中心に下落しました。また、アメリカが量的緩和政策を終了させ、年明け早々に金利を引き上げると言われており、ゼロ金利からの脱却を図る予定です。一方で日本は量的緩和政策の拡大を決定。わずか数日で5円以上円安が進んでおり、米国とは逆にさらなる金融緩和に舵を切りました。この方針は輸出業者にとってはメリットが大きいモノの、輸入業者にとっては大きな打撃です。また日本の財政規律を考えると非常に大きな危険をはらんでおり、リフレと呼ばれる不景気下での物価上昇を引き起こす可能性をはらんでいます。問題が大きくなる前に日本は財政規律を守り、景気を浮揚させる事ができるのか、世界中から注目を浴びる事になるでしょう。

 

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.61%~2.25%(前月比-0.04%)(取扱金融機関が提供する金利で最も多いのは1.61%)、また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.34%~2.16%(前月比-0.04%)(取扱金融機関が提供する金利で最も多いのは1.34%)と今月も金利は引き下がりました。先月は若干の金利の引き下げに停滞がおこりましたが、実際には7カ月連続で金利が下がっている現状です。

 

フラット35の次に評価の高い住信SBIネット銀行は、評価の高い固定2年、3年、5年といった短期金利を据え置き。10・20年物金利については引き下げました。変動金利の低さが特徴のソニー銀行は、先月の自己資金10%以上資金のある方は、通常の金利より有利な条件で住宅ローンを借り入れる事ができます。メガバンクの指標となる三菱東京UFJ銀行は、すべての金利を引き下げました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行はすべての金利を据置きました。今月はほとんどの銀行が人気金融商品を引き下げ、先月据え置きや引き上げが多かった長期の固定金利を引き下げたということになりました。

 

10月の日銀の会見では、日本の景気が明らかに停滞している事がわかります。一方で量的緩和を強行した事から株価は大幅上昇、為替も大きく円安に増える等、マーケットは大きく荒れています。住宅ローン金利の目安となる、日本の国債の金利が今後どのような動きになるのか、予想がつきません。理論的に考えると日銀が国債を大量購入するため、金利は低い水準に据え置かれる可能性が高いですが・・・

 

米国が量的緩和が終了したように、日本もいずれ必ず量的緩和を終了しなければいけない時が来ます。その時は間違いなく金利が上がります。またその時は決して遠い未来ではなく、数年以内に起こる近い将来だという認識を我々は持たなくてはいけません。これだけ低い金利が継続すると、この状況がいつまでも続くような錯覚を起こしてしまいますが、それは歴史を振り返ってもあり得ません。新しく住宅ローンを借り入れる方も、借り換える方も、将来必ず金利が上がるという事を忘れず、住宅ローンの返済計画を立て、借り入れる事が大切です。もし、住宅の購入を考えている方で、妥当な価格の物件が見つかった場合は、金利が過去最低水準にある2014年11月期はまだ好機と言えますので、真剣に検討しましょう。