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2016年2月の住宅ローン金利

2016年2月の住宅ローン金利は、日本国債の金利が短期は横ばい、中長期金利に関しては小幅ながら低下したため、多くの金融機関が短期の金利を据え置き、中長期の金利に関しては国債の金利動向を反映し、わずかながらも引き下げています。また多くの方が気になっているのは、1月29日に日銀が導入を決定したマイナス金利が住宅ローン金利にどのような影響を与えるかという点だとおもいます。この政策は銀行が預けている当座預金の一部にマイナス金利(0.1%)を付与する事で、日銀の当座預金への積み増しを防ぎ、銀行への貸し出しを促すものです。現在のところマイナス金利が付与される範囲が限定されている事から、影響は限定的と言われていますが、国債の中長期金利が低下しており、来月の住宅ローン金利は中長期を中心に低下する事が予想されます。

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.48%~2.47%(前月比-0.06%)また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.21%~2.37%(前月-0.06%)と最低金利は下がりましたが、最高金利は上がっています。他の金融機関と比べると魅力的なサービスを提供しておりますが、金融機関や条件によっては、金利が高くなる場合があります。次に評価の高い住信SBIネット銀行は、変動金利をわずかに引き下げ、借り換え限定で変動金利の金利をさらに引き下げました。先月に続き現在の住信SBIネット銀行の住宅ローン金利の水準はいずれも過去最低レベルです。変動金利の低さが特徴のソニー銀行は、今月も変動金利を除く、全ての金利帯で住宅ローン金利を引き下げており、借り入れ、借り換え共に利用しやすい魅力的な水準でサービスを提供しています。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利及び短期金利に関しては据え置きましたが、利用者が多いボリュームゾーンの金利帯、10年ものの住宅ローン金利を引き下げています。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行は、、10年ものの住宅ローン金利については、同水準の金利帯になっていますが、35年ものの長期固定住宅ローンに関しては、若干三菱東京UFJ銀行の後塵を拝しています。今月も、各金融機関ともに人気金融商品の金利は引き下げ、魅力的なサービスを展開しています。

2016年1月に実施された日銀の金融政策決定会合によるマイナス金利導入は本当に驚きのある施策でした。実際にマイナス金利が導入される預金は限定的ながら、債券市場に与えるインパクトは大きなものとなっており、今後しばらくは金利が落ち着く場所を探ることになりそうです。これ以上下がらないと思われてた金利がわずかながらもまだ低下する余地が出てきたと言えるでしょう。一方で住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討するタイミングに関しては、常に今が最適という判断は変わっていません。今後金利が下がると住宅ローンの借り入れ、借り換えの申し込みが殺到し、審査期間が長くなってしまい、希望のタイミングで住宅ローンを組めない可能性もあります。このような状況(住宅ローンバブル)は決して長くは続かないので、しっかり考え、決断しましょう。

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