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2015年9月の住宅ローン金利

2015年9月の住宅ローン金利は、落ち着いた推移をみせました。8月は中長期の金利が安定的に推移したため、多くの金融機関の住宅ローンが、中長期を中心にわずかながらに住宅ローン金利を引き下げています。今後の住宅ローン金利の動向に関してですが、中国の景気悪化と米国の金利上昇等、様々な要因を考えると、慎重に見るべきだと考えています。特に9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で米国が金利の引き上げに踏み切った場合の影響は全く読めず、金利が跳ね上げる可能性も考えておくべきです。とは言え金利が上がるとしてもそれは10月以降です。近々住宅の購入や住宅の借り換えを考えている方にとって、金利が低下した9月は狙い目の月と言えるかもしれません。

 

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.54%~2.35%(前月比-0.04%)また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.31%~2.12%(前月-0.04%)と先月に続き金利が下がりました。今月は全体的に金利が下がり魅力的なサービスです。次に評価の高い住信SBIネット銀行は2年物の固定金利、変動金利ともに据え置きました。一方で中長期の住宅ローン金利は引き下げ、固定金利特約型の20年は1.44%と魅力的な水準です。変動金利の低さが特徴のソニー銀行は、毎月月中に翌月の住宅ローン金利を公表しています。変動金利以外の住宅ローン金利を引き下げており、さらに魅力ある水準です。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、他の金融機関同様に変動及び短期金利を据え置く一方で、10年を超える中長期金利を引き下げました。次に人気を誇る三井住友銀行は中長期の住宅ローン金利を引き下げています。今月の各金融機関の対応は全体的に金利を下げましたので、どの金融機関も魅力的なサービスを提供しております。今月はFOMCがあるため、10月の金利が気になる方は、9月中旬に金利を発表するソニー銀行をチェックしましょう。

 

8月の日銀の定例会見でも、大方の予想通り、追加緩和は行われませんでした。これまでは物価目標を達成できなければ躊躇なく緩和する方針を取っていた日銀ですが、ここに来て物価目標については諦め、市場を静観する姿勢を見せています。日銀の動向には引き続き注目しておくべきですが、以前と比較すると注目度が落ちている事は間違いありません。既に金利が十分に低い事を考えると、日銀の行動により金利が下がる事は考えにくく、今後は金利が上昇する可能性に、より気をつけておくべきでしょう。

 

9月の住宅ローン金利は安定的に推移しましたが、世界経済の動向を見ると、決して油断はできません。住宅ローンの借り換えを検討している方にとって、今月は狙い目の月になる可能性があります。私たちの住宅ローンの情報を参考に、住宅ローンを借り換えるタイミングをしっかり見極めましょう。

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